蠟梅通りをチャリンコで

2月3日、小春日和。Kさんと自転車で国富方面のKさんの知人宅を私を紹介するために訪問してもらった。Kさんは夫の介護が数年続いているので心身共に疲れておられる様子だったが、頑張ってもらった。ぽかぽか陽気だったので自転車で行くことになった。私は自転車にもう10年近く乗っていない。後ろが見えないので不安だったが、降りたり、乗ったりして、なんとかKさんの後をついて行った。道ですれ違う人はほとんど高齢者である。
車が余り通らない道は、高齢者の自転車通りになっている。しばらく走ると、蠟梅が今を盛りに咲き誇って、良い香りを放っている通りに出た。Kさんが「ここは蠟梅通りと言われているのよ」と教えてくれた。さすがにどのお宅の庭にも蠟梅が植えてある。木を分け合って植えているそうで、これも1つのまちづくりだと感心させられた。車で通ると絶対にわからない新たな発見である。蠟梅は蠟で作ったような花なのでそう呼ばれていることを知ったが、以前は「老梅」と思っていた。なんとも言えないあめ色なので、白梅と比べると、品格があり、奥深さを感じさせる花なので、白梅では太刀打ちできない「老い」の迫力をもった花と思い込んでいたのだ。だから私の中では蠟梅は老梅の方がやはりふさわしい。「老い」の威厳がある花だから。