島根原発の視察と、島根県の原子力安全対策室と懇談しました。

5月30日台風2号が過ぎ去った日、森脇県議と、早朝から「やくも」で松江に行きました。松江市の中心が原発から約8キロの位置にあり、県庁、島根大学、市役所など主要施設が集中しています。駅からタクシー20分で原子力館に到着します。バスで老人クラブ風の御一行が見学されていました。年間7万の見学客があるそうです。原子力館は子供向けに作られています。建屋への見学は車で回るのみで、写真撮影も禁止です。トンネルをくぐって海岸に面した海抜7メートルの平地に1,2、3号機があり、3号機は平成24年度から運転開始予定です。津波対策としての、電源確保、水の確保、防波堤の補強などをしっかりやっていると強調されていましたが、原発直近の宍道断層への対策は曖昧です。大きな地震がおこれば島根県は県の中枢がまったく機能停止になってしまうでしょう。視察後、県庁の対策室の責任者と懇談しました。原発の規制、監督は国が一元的におこなっているそうで、一番影響を受ける立地自治体は安全確保等に関する協定を結び、立ち入り調査はできるが、何も罰則規定はないそうです。国と中電との狭間で、地元の県民からも不安との電話で突き上げられ、県は大きな決断をしなければならない時ではないかと感じた。