毎週のように生活保護申請の相談が入っています。

国は、低賃金、リストラ、低すぎる年金を放置したため、生活保護基準以下の低所得者が増加しています。保護世帯が200万を超えたと言われますが、その受給者は対象者の15%程度と言われています。私は、以前、貧困問題を研究されている唐鎌教授から、イギリスの生活保護制度について、お話を聞いたことがあり驚きました。イギリスではイギリス国民は、最低生活は17万円[月]だと決め、それ以下の国民にその不足分を給付するということです。ですから、新卒の若者は賃金が低いので、ほぼ8割の若者が給付を受け、賃金が17万円を超えれば給付が打ち切られるということです。今日本が行おうとしていることは、多くの国民が生活保護基準以下の生活なのに、それを引き上げる政策はなく、だから生活保護基準を引き下げるということは、ますます、貧困を再生産させるだけではないでしょうか。権利として、生活保障を国に要求していかなければなりません。困っている人は権利として、堂々と申請していきましょう。