かめのばあさんのクーラー

かめのばあさんは86歳の1人暮らし。古い市営住宅の2階で生活保護を受けて暮らしている。86年間、ばあさんは夏は扇風機1台、冬は灯油ストーブ1台で暮らしてきた。しかし、今年の猛暑でそうとう参っている。脱水で認知症も進んだ。金銭管理もできなくなり、社協の権利擁護を頼んだ。そうしたら40万円の蓄えがわかった。「クーラーを買おうか」「欲しいなー」。7万円でクーラーを買った。しかし、真昼に訪問してもクーラーは付けていない。「もったいないな。クーラー様は奉ってある」。もったいなくて使えないのだ。かめのばあさんの月の電気代は1500円を超えたことはない。9月14日、森脇県議の質問があり、県議会を傍聴した。生活保護世帯の夏季加算を国に要望するように知事に迫っていた。そうしたら、其の日の朝日新聞共産党参議院議員の田村智子さんが生活保護世帯の夏季加算について長妻大臣に質問し、大臣は「生活保護全体との関連性も含め、検討していきたい。」と述べ、導入を検討する考えを示した。との記事が載っていた。国会と地方議員が一体となってかめのばあさんが安心してクーラーを付けて生活できるように頑張ってくれているなーと頼もしく思った。