オタマジャクシが400億匹死んでしまう意味

 TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への日本の参加の協議を開始するという閣議決定がされました。関税が撤廃されると日本の食糧自給率は40%から14%に下がり、食糧のほとんどを海外に依存する、弱い、危うい国になると多くの有識者が警鐘を鳴らしています。先日、藤崎地域の農家のお宅を訪問しました。先祖から受け継いだ2町の水田を作っておられましたが、「今年の不作に加え、TPPに参加すれば、もう米は作れん。」生活ができないと言う思いと同時に先祖から受け継いだ土地を自分の代でつぶしてしまうという、なんとも言えない憤りにうつ状態になっていると言われました。東京大学大学院の鈴木教授はTPP参加で、「日本の雇用が340万人(現在の失業者と同じ人数)失われ、田んぼが崩壊するだけでオタマジャクシが400億匹死んでしまう。農業が持つ多面的機能の一番大きなものとして国民のいのちにかかわるリスクから国民を守っている」と訴えられています。TPPへの参加で恩恵を受けるのは一部の輸出大企業(自動車、電機など)だと言われています。またしても、農業が大企業の横暴の犠牲になり、国が滅んでいく恐ろしさを感じます。絶対に阻止しましょう。!!