「お金がかかるがん治療」

先日、83歳のご主人が癌で手術された知人を訪問した。済生会病院で手術した。夫は被爆者なので治療費はいらなかったが、差額ベット代に50万円支払った。現在、川崎医大遺伝子治療を受けている。先進医療なので、保険が利かず、1クール50万円かかっている。今後何クール治療が必要かわからないが、藁をも掴む心境なのでやってもらうしかない。夫婦で教員だったので多少の貯えはあるが、預貯金を使い果たす覚悟だ。先のことはわからないが命には代えられない。タクシーで川崎医大まで往復2万円かかる。蓄えがドンドン減っていく。先行きが本当に不安だ。
 テレビで「アリコの保険」がしきりに先進医療費は500万〜1000万かかると保険を売り込んでいるが、医療保険混合診療を持ち込む戦略だ。「高度医療は保険が利かないよ。だからアリコに入ろう」。保険が利くのは最低の治療だけ。高度な医療を受けたければ自費で金を出せという混合診療民主党政権が進めようとしている。医療を儲けの場にしてはならない。