高台に住む動けない高齢者

門田文化町をハンドマイクで宣伝して回った。車の通れない急な細い坂道がなんと多い町だろう。フーフー言いながら急な坂道を登ったら、地域の方たちが4人待っていてくださった。宣伝後、地域の方たちから、困っていることの相談が始まった。「廃墟になった寺に野良犬が集団で住みつき、夜間は怖くって歩けない。ゴミを捨てにいけない。いざという時、タクシーも救急車も消防車も入れない。なんとかして欲しい。」空き家になった家が多いが、新たに住むつく人もなく、子供たちも帰って来ない町。高齢化した住民たちは、買い物ができないので、近くのスーパーにフアックスで注文を入れ、自宅まで宅配してもらう、配食弁当を頼むなど、自衛手段で食の確保はしているが、家の中に閉じこもって暮らしている高齢者が大半である。梅が咲き、鳥がさえずり、高台からの眺めは素晴らしいが、1人で、また、夫婦2人で、毎日何を思いながら暮らしておられるのだろう。「安心して住み続けられる町づくり」。この高台に住む高齢者の課題は多い。