高齢者の健康感の転換を

生きている時間が長くなったこれからの高齢者の健康感について、最近読んだ健康長寿を研究している東京都健康長寿医療センター研究所の研究成果はかなりおもしろく参考になった。病気予防から老化遅延へと軸足を移す健康感である。
イキイキ生きるための3つの能力①手段的自立②知的能動性③社会的役割の自立性が保たれるような生活を目指すこと。
そのためには体の老化を遅らせること。しかし老化は治療も予防もできない。
研究では老化の速度と栄養状態が密接に関係していることがわかった。その中でも栄養指標は「血清アルブミン」のようだ。4,3g/dl以上が必要。要するにタンパク質をしっかり取って栄養状態が良好なグループほど老化の速度が遅いということである。シニアにはメタボ対策は必要ない。総コレステロールも高い方が心疾患死亡率は下がっている。そして現実は高齢者の半数が栄養失調状態だと言われている。しっかり肉や魚、卵など動物性のタンパク質を取って、運動も激しい筋肉トレーニングなどせず、速足で歩く程度の運動を取り入れ、社会的な活動にドンドン参加し、知的能動性を発揮すること。なんとなく理解しました。