「私は男女平等を憲法に書いた」を観て

3月8日は国際女性デーである。実行委員会主催の女性の集会に参加した。そこで1993年に作成されたベアテ・シロタ・ゴートンさんのDVDを鑑賞した。彼女は終戦直後、GHQの民政局から日本の憲法草案を作るメンバーに選ばれ人権草案を担当し、その中でも女性の権利を担当した女性である。当時22歳。当時の日本の軍国主義を見、戦前の女性たちの虐げられた状況を知っていた彼女は世界各国の憲法を参考にし、さまざまな女性の権利を盛り込んだ草案を作っている。結局今の24条を残して、すべて削除されたと言っておられるが、24条に彼女の思いが込められている。彼女はこう言っています。「押し付けられた憲法だから改正すべきという主張がありますが、人と人の間で押し付けるという場合、よいものは押し付けないものです。日本の憲法アメリカの憲法よりすばらしいものですから「押し付け」という言葉は使えないと思います。日本の進歩的な男性と少数の目覚めた女性たちは、19世紀から国民の権利を求めてたたかっていました。この憲法は、国民の抑え付けられていた意思を表したものです。」と。昨年ゴートンさんは亡くなられましたが、最後の言葉は「日本国憲法に盛り込まれた平和条項と、女性の権利を守ってほしい」という言葉だったそうです。私たち女性はこの集会でその決意を新たにした。